コラム『アイレットについて~いくつが良いのか!外羽根編』

こんにちは、BROSENTの清水です。。。

今回は前回に引き続き『アイレット』のお話です。
前回は『内羽根式』についてお話ししましたが、今回は『外羽根式』の靴についてです。
まだ『内羽根式』をご覧になっていない方は是非ご覧になってみて下さいね。

『内羽根式』編は『こちら』

さて、『外羽根式』の『アイレット』を語る場合、『外羽根式』が大きく分けて2つのスタイルに分かれることを話さなければなりません。
2つのスタイルとは『アメリカンタイプ』と『英仏ビスポークタイプ』(今思いついたネーミングです。。。)です。
まずは『アメリカンタイプ』です。

 

こちらは日本でも定番のタイプで、私が子供のころはこのタイプしか見たことがなかったと記憶しています。
国産メーカーも外羽根と言えばこのタイプでした。
羽根が大きく、『5(ファイブ)アイレット』が定番です。
現在でもALDENやAllen Edmondsなどアメリカメーカーでは主力靴の1つとなっています。
一方『英仏ビスポークタイプ』はもう少し羽根が小さくなります。

 

 


何故私が『英仏ビスポークタイプ』と名付けたかと言うと、その名前が示す通りイギリスやフランスのビスポーク(フルオーダー)のお店で良く見かけることが出来るタイプだからです。
このタイプはヴァンプ(甲部)が長く美しく見えるメリットがありますが、羽根が小さく靴ひもでの抑えがやや弱くなるため、靴自体である程度足を抑えなくてはならないといった弱点があります。
ビスポークメーカーであれば個人個人の足から作った木型を使うわけですから抑えは完璧です。
技術が進歩し、より立体的な木型でも靴を作れるようになった今では既成靴でも見られるようになってきていますが、釣込み(靴の成型)が上手で、且つ拘った木型を使ったメーカーの物でないとやはりフィット感を得られません。
BROSENTは日本屈指のメーカーであるセントラル靴謹製ですからその点問題なしですよ!(広告でした(-_-;))

そしてこの『英仏ビスポークタイプ』も2つのタイプに分類できると私は考えています。
一つは『Vフロント』と呼ばれるタイプ。

 

羽根が小さく、V字になっていることがそう呼ばれ、英国のメーカーによく見られるタイプです。
数年前にちょっとブームになり、今では定番のデザインとなっています。

もう一つがこちら。。。

 

日本ではまだお目にかかることの少ないスタイルで、私が『スクエアフロント』と呼んでいるタイプです。
パリなどフランスのビスポークメーカーが得意としているスタイルで、Vフロントより更にエレガントに見えるスタイルです。
BROSENTのプレーントゥは現在こちらのデザインを採用しています。

ご覧いただいた通りVフロントは『3(スリー)アイレット』、スクエアフロントは『2(ツー)アイレット』が多いようです。
Vフロントは『2(ツー)アイレット』も見ることが出来ます。
どちらも羽根が小さく、ヴァンプ(甲部)が長く見えるので、特に足が小さくてお悩みの方にはお勧めです。

と言う訳で、『外羽根式に関してはアイレットの数が少なくなるほどエレガント』、覚えておいてください!

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コメント: 2
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