リペア(修理)のタイミング

BROSENTの本間です。

今回は「靴の修理はどのタイミングですれば良いの?」についてご案内します。

 

修理のタイミングは色々なケースが有りこれからご案内するタイミングが「絶対」では有りません。

あくまでも目安としてご参考にして頂ければと思います🎵

 

今回は靴のソール部分の修理のタイミングに的を絞ります。

 

まずはこの部分を指で押してみて下さい。

 

指で押した時に簡単にへこむ様な状態ですとかなりソール(底材)が薄くなっています。

 

この状態で履き続けると亀裂が入ったりひどい状態になると下記の画像の様に穴が開いて

しまいます。

 

修理ポイントとしてはこのへこみが出始めた時が良いとご案内しております。

それでは上記の様な状況になった場合の修理方法をご案内します。

 

まずはハーフラバーで上からゴムを貼って穴を塞いでしまう方法。

上記の様な修理をされる方は沢山いらっしゃるかと思いますが、正直な所あまりオススメは出来ません。

ハーフラバーの修理は「滑るのが嫌だ」「雨の日に履こうと思って」と言った理由で修理されるのをオススメしています。

 

すでに穴が開いた状態のソール(底材)にハーフラバーで修理と言うのは、

修理と言うより「誤魔化してる」と言った所でしょうか。

 

このまま履き続けると一つの例として元のソールの傷みから連鎖して、

ウェルトと呼ばれるアッパー(甲革)とアウトソール(本底)を縫い付ける為の部分まで損傷を起こし

通常の「オールソール(底材の交換)」の修理が出来なくなり

その為「ウェルト交換」+「オールソール」と言った修理内容になります。

 

修理自体は可能な事が多いのですが、修理不可能となる事も考えられます。

またその修理金額に驚かれる方も多数いらっしゃいました。

 

「オールソール」だけでも15000円前後の修理代が掛かりますが、ウェルト交換がプラスされると

さらに15000円前後の修理代が掛かってしまいます。

 

おそらく30000円前後、もしくはそれ以上になる事も御座います。

 

その為に、大事に長く履いて頂く為には「誤魔化す」のではなくしっかりと始めから「オールソール」での修理をされた方が

後の後悔に繋がらずに済むと私共は提案しております。

 

オールソール交換にもいくつかの底材が御座います。

まずはレザーソールのオールソールです。

上記の画像の様に新しい革の底材に全交換します。

※画像は修理サンプルの為「トゥレザー(つま先部分のみの補修)」がされていますが

オールソールの場合は一体型のレザーになります。

革の底材にも「柔らかい」「硬い」等の種類が何種類か御座います。

靴の製法やお客様のお好みに応じてお選びいただけます。

 

レザーオールソール:16000円+税~ 修理期間 約3週間~4週間 

またオールソールはレザーだけでは無く「ラバー」でのオールソールも可能です。

ラバーの底材は種類も豊富にご用意してあります。

(ダイナイト・ビブラム・ヴィクトリー他)

 

ビジネス・ドレスシューズに適した種類 カジュアル・ワークブーツ等に適した種類など

ご相談しながら取り付ける種類をお選びいただけます。

※サイズやデザインによっては使用できない種類も御座います

 

ラバーオールソール:14000円+税~ 修理期間 約3週間~4週間

 

 

靴の修理に関して「少しでも安く直したい」と言う気持ちは解ります。

その為にはかなり傷んでしまってからお持ち頂くよりも、マメに修理しながら傷んだ部分を補修して頂く事を

オススメ致します。

 

気になる靴が御座いましたらご相談だけでもBROSENTにご来店下さい。